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しをんちのスイーツ食べ歩き備忘録。
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夏の帰省で訪れた店その②、岡山市内は問屋町のパティスリー・スゥエ・サロン・ド・テ。昨年2008年にオープンしたばかりの、小さいながら実に雰囲気のある素敵なお店です。
パティスリー・スゥエ・サロン・ド・テ
岡山市内には以前、自由が丘モンサンクレールの辻口シェフがプロデュースした「ソブリオ・シュクレ」というパティスリーがありました。ここは、グランメゾン並のフランス料理店に広尾ばりのカフェ、そしてモンサン並のパティスリーが一つの敷地内に共存するという、ある意味夢のような企画だったのですが。やはり地方都市で展開するにはコストをかけすぎたのか、数年であえなく潰れてしまいました。
スゥエのシェフは、そのソブリオ・シュクレでシェフ・パティシエをされていたそうです。そのご縁で、スゥエの店内にはオープン時に辻口氏から贈られた花が今でも飾られています。

さて、ではそのケーキのお味やいかに。

お店の見た目はかなりいい感じです。ガラスケーキの中身も、ラインナップの数といい傾向のばらつき具合といい、申し分ない品揃えです。腕が鳴る、ではなく腹が鳴ります。


sue4.jpgこちらは旦那が注文した3点。左奥から時計回りに、シェフのおすすめ「シブースト・オランジェ」450円、苺ショート「シャンティ」420円、割れているのが「シュ・ア・ラ・クレーム」210円。勿論注文してからクリームを詰めてくれますが、ご覧の通りの見事な詰まりっぷり。ていうか溢れてる。
まずは基本のシュー。その場でクリームを詰めた・・・んだろうけど、やっぱりちょこっとしっとり気味の皮。旦那の好みはカリカリサクサク系だからまあ仕方がないとして。クリームは量は素晴らしいのだが、味はどうにもぱっとしない。

オレンジのシブーストは上に小さな硬いグラスというかソルベが乗っているのだが、これがまた何味なのかよくわからない。果物の味なのか?それとも乳製品の味なのか?色はなんとなくミルクティっぽい色だが・・・ちなみにこういったものの説明はお店からは一切ない。運んでくる時に言ってくれればいいのに。このグラスもだけど、シブースト自体もオレンジ?え、オレンジ?ほんとに?というお味。
苺ショートはたった今旦那に「あれどうだった?」と訊いたところ、「うーん、普通以下?」一刀両断かよ。

sue2.jpgこちらはあたくし注文の3点。右下から時計回りに、お店のスペシャリテ「スゥエ」400円。グラサージュ・ショコラの中はムース・ピスターシュの「バンカー」480円。奥は「ミルフィーユ・オ・マロン・カシス」500円。見た目はなかなか美味しそうでしょ?ね?すっごく美味しそうなんだけど!

スゥエはこってり生クリームを焼きメレンゲでサンドし、中にナッツを散らしたもの。強いて言えばクリーム味・・・でもクリームの味しかしないガトーって初めてだよ・・・。上に店名ロゴのSの字が描かれているんだけど、同系色で目立たなさ過ぎる。もう少し写真栄えするはっきりした色にしたほうが、取材受けるにもいいだろうに。
バンカーは、まずなぜこの名前なのかが気になる。英語だとすると「銀行家」だけど他のケーキは全てフランス語、フラ語にするなら「バンキエ」だ。銀行は関係ないのか?それはそうと、問題は味だ。「ピスタチオのムースの中にフランボワーズのジュレ、表面を柔らかいチョコレートでコーティング」。ここを見るとあたくしの好物120%。だがしかし、食べてみると・・・な、なんでピスターシュの味しないの?色もなんか薄い・・・もっと緑色になるはずじゃ・・・このショコラもなんでこんなに風味が薄いんだ何に消されてるんだ?!
ミルフィユです。これこそは絶対に外れないはず!と最後に食べましたが、既に味の記憶がこれっぽっちも残ってません。ヘーゼルナッツのダクワーズ生地にカシスクリームとマロンクリームのはずなんですが、カシスの鼻がきゅっとなりそうな酸味は無論、栗の風味さえ殆ど感じませんでした・・・ここまでくると、ほんと何故なのか誰かに理由を説明して欲しい・・・。

この他にも、旦那の実家のご家族へのお土産としてプチガトーを8種類くらい買って帰りました。
どれも見た目は大変素敵で、箱を開けた瞬間のお義母さまと義妹の嬉しそうな顔に、本気で安堵しました。

でももう二度と行かないでしょう。見た目でしか評価できませんでした。味は0点です。
素材の味が、全く生きていない。苺もショコラもオレンジもピスターシュも、一体どこでその風味を飛ばしてしまったのか。
客の分際でえらそうにって言われちゃうかもしれませんが、これはちょっとない。なまじ見た目がいいだけに、いっそ悲しくなってくる。当然伴うと誰もが想像する味が、こんなにスカスカなんて!なぜなのどうしてなの!
辻口氏の店に半年ほどこもって、修行されてくることをオススメしたい。あたくし辻口氏は正直アンチで嫌いだけど、彼の店のガトーはどれも満足できる味だったわ!と思い、ああ、これじゃ潰れるのも仕方ないな・・・と思ってしまいました。
修行のやり直しと同時に、品数をもっと絞るべきだと思う。大きなガラスケースには上段だけで26種類ものプチガトーが並んでいたけど、これはやりすぎというか、そこまでの需要が果たして本当にあるのか?それよりは、もっと数を減らして一つ一つの完成度を上げて欲しい。嗚呼。

以上、散々毒を吐いて申し訳ありません m(_ _)m
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しをん。
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残業満載☆輸出事務
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喰い歩き・呑み歩き
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しをんです。たまにヘンリって呼ばれまつ。
日本語がおかしいのは仕様ですので、いちいち突っ込まないであげてください。

スイーツ好きですが、フレンチもワインも美味けりゃなんでも好きなので、甘くないネタも多分登場します。
…そこ。スイーツカッコワライって言うな。
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